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2024.08.05 - 2024.08.11
康 煦楊
恐怖の飴と鞭


康煦楊は中国出身、現在東京造形大学院博士後期課程3年次に在学、グラフィックデザインを専攻しています。学部生の頃より積極的に実験的な研究創作を行い、数々の論文・作品を発表するなど今後の活躍が期待されます。

通常、人々は恐怖や嫌悪の対象から離れる傾向があります。しかし、「怖いもの見たさ」という言葉が表すように、平面芸術による擬似的な恐怖体験に魅力を感じる例も珍しくありません。なぜ歴史上、多くの人々が平面作品で自身の恐怖を表現するのでしょうか。その観賞による擬似的な恐怖体験には、どのような魅力があるのでしょうか。対象から離れさせる恐怖と人を惹きつける恐怖、その相反するベクトルは実に興味深いものです。本展は古典芸術に登場した「恐怖」の魅力を原点として、心理学に基づき、「恐怖の視覚要素」を応用したグラフィックデザインをテーマとしています。恐怖の魅力と平面芸術との繋がりを意識しながら、本展をお楽しみいただければ幸いです。

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