2022.06.20 - 2022.06.26
加藤ゆか
往事渺茫
読み方:おうじびょうぼう
意味:過ぎ去っていった昔のことは、遠くかすんではっきりしないということ
この作品は、コロナ禍で仕事を継続するか、思い切って辞めるかを迷った挙句、
「日本一周の旅に出よう!」という決断に至るその時期に生まれました。
制作完了から約2年が経ち、この作品を見直してみると、そこには、不安、希望、言葉に出来ない気持ちがごちゃまぜだった自分がいました。
そんな混乱の軌跡を表現するために、敢えて全101枚の展示をします。
今までの私の作品は、「大切なメッセージの下で写真を構成する」というものでしたが、
往事渺茫では、伝えるべきメッセージを置き去りにしたままでした。
しかし、日本一周の旅を無事に終えた今、その想いを添えて作品を完成させました。
「災禍の中、大きく人生の舵を切り、新しい旅に出た。
だから、私は大好きな写真を手放すことなく、今日、ここにいる」