2022.03.28 - 2022.04.10
鄒 雷(ゾウ レイ)
Personal History 個人史
作者は多国での暮らし経験を持つ芸術教育従事者である。撮影とは世紀の変わり目に縁が始まり、その後の学習、仕事、生活の中、撮影は極めて重要な役割を果たしてきた。
今回の展示の趣旨は、作者個人の撮影本体に対する長年の思考と実践を表現することである。撮影は現在まで、その目的は社会を変化させるのではなく、生活を知る、「私」の「自己」を徐々に明確することである。写真は人々を説得する証拠ではなく、暮らしを知る入り口である。誰でもが撮影することを自己に直面させる日常行動に変えられ、写真を「個人史」を語るスライスと見做すことが出来る。
展示作品の選択は時間的には20年間、空間的にはドイツのカッセルから日本の東京までに亘る。展示(作品)は写真全体の物語を強調し、展示現場の鑑賞も全体の一部として、「個人史」はある人の歴史を展示するのではなく、むしろ一人一人の歴史のようである。
鄒雷履歴書
2000年から2008年までヨーロッパに留学し、ドイツのカッセル芸術学院(Kunsthochschule Kassel Germany)芸術学修士号(Master of Fine Arts)を取得し、長年グラフィックデザイン(graphic design) の仕事)に従事した。2009年から大連理工大学ビジュアルコミュニケーション専攻で教職を務めている。
2018年、キュレーターとして本尾久子と企画展「花人生・草蕪没」荒木経惟と芸術教育グループを共同企画。
2021年、独立キュレーターとして「日常非常」日本写真展を企画。
2013年から今まで大連東京を往復して暮らし、視覚文化と関連した芸術教育と芸術実践に従事している。