2020.07.20 - 2020.07.26
安達 元彦
スパークする記憶
人は記憶と忘却を繰り返しながら生きている。一旦記憶した情報を忘れ去る事で先に進むことができる。しかし、その忘れたはずの記憶を写真というメディアを通して再び目にするとどうなるのか。その瞬間、記憶は脳内で化学反応を起こし、初めて見た時の印象とは全く別の感覚を呼び起こすかも知れない。再認識した記憶は脳内でスパークし、新たな記憶となって潜在意識に刷り込まれるのだ。
シャッターを切る直前の記憶は写したその瞬間に忘れ去り、私は既に次の被写体を追っている。