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2025.08.04 - 2025.08.10
時津剛
空氣 Atmosphere


2025年、日本は敗戦から80年、そして「昭和100年」という節目を迎えた。戦争と敗戦、高度成長からバブル経済という激動の昭和から、平成、令和へと、ゆるやかに続く平和な「戦後」。しかし、昭和天皇崩御、東日本大震災、コロナ禍など、社会をゆるがす出来事のたびに顔をだす同調圧力と全体主義は、平穏な時代の影にひそむ、戦中の空気ではなかっただろうか。

戦中・戦後の新聞と、かつての軍国主義を支えた国家神道の象徴であり、国民を戦争遂行へと導く装置として機能した靖国神社、そして東日本大震災やコロナ禍などの写真を重ね合わせた。ポラロイド写真の曖昧な画像によって時間(時代)的要素を排除し、現在と過去との視覚的な相似点を見いだすことで、戦中・戦後を通して日本社会が抱える潜在的な空気を可視化する試みである。

戦争の記憶が遠のく中、世界では自国第一主義や排他主義、ポピュリズム、そして、それらが生み出す深い分断が広がり、戦争へとひた走った1930年代との相似を前に、「新しい戦前」という言葉も聞かれるようになった。
「未来が過去を規定し、現在を生成する」。ドイツの哲学者・マルティン・ハイデガーの言葉だ。未来からの視点によって現在のありようが決まり、結果次第で過去の出来事への解釈が変わるという。

未来は今を「戦後」と規定し続けるだろうか。

8月5日(火)19時~
時津剛写真展「空氣 Atmosphere」トークイベント「時代の記憶と空気」
モデレーター:瀬戸正人
ゲスト:長沢慎一郎(写真家・第49回木村伊兵衛写真賞受賞)、鈴木麻弓(写真作家・日本大学芸術学部写真学科准教授)
時津剛「
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