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2013.5.20-5.26
相田年一・abechu・岡田邦明・馬場良平・増井ナオミ
iiiii展
5人の写真家が独自の世界を持ち寄ったグループ展
岡田さんの写真からは音が聞こえてきます。
静寂の堆積するおと、窓越しの暮れゆく日射しが揺れるおと。
胸の奥にさざ波がひろがります。
今展のabechuさんの写真を見つめていると、心まで青く染まってゆくようなきがします。
静かな情熱が心に響きます。
馬場さんの写す金属の小片は、柔らかい。
満員電車でこちこちに圧縮された私の気持ちが、その優しいまなざしでほぐされてゆくようです。
増井さんの写真はのびやかで、繊細でたくましい。
もっと自分の心に誠実でいいいんだよ、とはげまされるような気持ちになります。
わたくし相田は、旅先でふれあい、撮させてもらいながら本人には届ける事の叶わなかったポートレートを展示いたします。
●相田年一 Toshi Aida
1960年生まれ
フリーランス
シルクロード、南米等、旅の途上にて作品を制作
〈主な個展〉
1993 『中央アジアの人々』渋谷ウエマツ画廊
1995 『天空の湖』平永町橋ギャラリー
1997 『Neighbors~近所の人』世田谷美術館市民ギャラリー(グループ展)
1999 『Neighbors~近所の人2』世田谷美術館市民ギャラリー(グループ展)
2001 『旅のポートレート』画廊ぎゃるりじん横浜
2002 『葦舟とチチカカ湖』コダックフォトサロン銀座
2003 『ポートレート』画廊ぎゃるりじん横浜
2006 『みつめるとつながる』横浜ZAIM
●abechu
広告代理店等数社を経て1984年フリー、現在に至る
1987年個展「夜会心象」コダックフォトサロン
2009年個展「黒い情熱」コダックフォトサロン
●岡田邦明 Kuniaki Okada
1953年射手座生まれ
日大芸術学部写真学科卒業
写真家渡辺義雄氏に師事
奈良の自社の撮影に携わる
その後フリーランス
1992年より2001年まで美術史家柳宗玄氏に同行し中世ヨーロッパ、ロマネスク様式の聖堂等の撮影
近年は都市の近代建築等、光と影の作品制作に没頭
〈主な個展〉
2009年 学芸大学「平均率」にて 「ロマネスクの夢」展
2010年 目黒美術館ギャラリーにて 「ロマネスクの博物誌」展
2011年 渋谷「東塔堂」にて 「浸透するかたち」展
●馬場良平
1953年生まれ
日本大学芸術学部卒
井出情児氏に師事、その後フリーランス
ありきたりの日常、見慣れた風景
そのなかに眠る不思議や本当の美しさに導かれて作品が生まれます。
1999年「静止する瞬間」世田谷美術館市民ギャラリー
●増井ナオミ
伊勢うまれの京都そだち。
駒沢大学で禅を学ぶ。
卒業後、「晶文社」「唐組」を経てスタジオに所属。
1993年よりフリーランス。
2013年 神田岩本町「A-PARTギャラリー」にて「ルイボスハート・増井直美写真展」
ミニギャラリー Mini Gallery
同上