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2011.07.18-07.31
Jean=Louis TORNATO ジャンルイ・トルナート
Beteen II, Bad dreams
フランス人写真家でありアーティストであるジャンルイ・トルナートの今回の個展「Between II, Bad dreams」は2009年12月のPlace Mで行われた展覧会に続き、睡眠、無意識、聴覚、夢の世界、不思議な世界、危機に瀕した土地といったテーマを掘り下げるものである。メタファーに溢れ幻想的でもあるこの作品は、いまこの日本が置かれている未曾有の状況のなか、時には哀愁に満ち、浄化作用さえあるかのように思えるであろう。
3階のギャラリーではBetween II の実験的なビデオ作品も展示されるほか、2階のギャラリーではカラー写真のシリーズ、「Burned Land/焼けた大地」が初めて展示される。
Jean=Louis TORNATO ジャンルイ・トルナート
フランス・パリ在住。
1969年南仏生まれ。1993年マルセイユ・エクサンプロバンス大学大学院修士課程終了、1996年アルル国立写真大学卒業。フリーランスフォトグラファーとして映画や建築の分野でフランスおよび日本の媒体の撮影をする一方、ヨーロッパ共同体とプロバンス・コートダジュール地方自治体のための定点観測プロジェクトや批評家としても活躍、現在パリのアトリエ・ド・セーブル美術学校の専任講師でもある。
風景写真のシリーズを通して、本来は遠い日本とフランスの両者の文化、つまり永遠の感覚や山水画のように東洋的な観念と危機的な環境や政治的な場面への批判的な眼差しといった西洋的な態度をつなげようと試みている。ヨーロッパで個展・グループ展で作品を発表。また、日本の幽玄な世界に興味を持ち2004年には「お化けのでる季節 La saison des fantômes」というドキュメンタリー映画の制作に参加している。
主な個展・グループ展:
2009 — Place M ギャラリー「Between」
2007 — 舞踏家・振付家マリオン・レヴィとのコラボレーションによるインスタレーション(パリ、ホテル・ルテシア)
2006 — ボルドーCAPC現代美術センターグループ展「To Sleep, to dream and other nights」
− パリ、ギャラリー779個展「Sleeping」
− アルル国際写真祭Voix Off 10周年記念展
− 見本市Paris Photo
2005 − アトリエ・ド・セーブル財団グループ展
− 舞踏家・振付家マリオン・レヴィとのコラボレーションによるインスタレーション、ランス劇場
2004 − 川崎市民ミュージアム「ニューパースペクティブ」企画展
2003 − パリ若手美術展Jeune Creation
2001 − モルサン・シュール・オルジュ城美術センター個展
2000 − パリ・ホテル・ディユー病院睡眠研究室個展
− バルセロナ・カンバステセンター個展
主な出版物
2010 日本カメラ2月号
2009 フランス・The New Weaver 誌
2008 フランス・リベラシオン紙
2007 フランス・リベラシオン紙
2006 フランス・Photo nouvelle誌
Relax 9月号「Sleeping Photography」(文・飯沢耕太郎)
フランス・ボザール誌2月号
2005 フランス・リベラシオン紙
フランス・ルモンド紙
2004 写真集「Sleeping」779出版社刊
2003 9月27日日本経済新聞
ミニギャラリー Mini Gallery
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