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2011.06.27-07.03
第23回写真の会賞 「写真の会賞展」
*M2ギャラリーにて同時開催
4月2日(土)、第23回「写真の会」賞選考会が行われ、『大阪』(作者:百々俊二・発行:青幻舎)、『在所』(作者:藤田満・発行:冬青社)に対して授賞となりました。
選考会に参加した会員は以下の通りです。
浅野文宏、生井英考、大竹左紀斗、白仁田剛、菅原朝也、鈴木一誌、高橋義隆、丹野清和、深川雅文
写真の会は、2011年春、第23回「写真の会」賞として上記の仕事に対して授賞を決定しましたのでお知らせいたします。 また、その授賞展を、今年もPlace Mで下記の会期で開催します。つきましては、本作品の授賞ならびに授賞展覧会に関してご紹介あるいはご執筆いただければ幸いです。 また、2011年7月2日(土)[予定]の17時より、PlaceMにて、授賞パーティーを下記の要領で開催しますのでお知らせいたします。作品をご覧になりながらの授賞式とパーティーです。
写真の会ウェブサイト : http://shashin-no-kai.com/受賞記念パーティー
2011年7月2日(土)17時〜
場所:PlaceM
受賞作をご覧になりながらの授賞式とパーティーです。
会費:2,000円
どなたでも参加できます。持ち込み大歓迎です。
会場で、写真の会賞の選考過程や選評などを掲載した「写真の会」会報70号を、参加者のみなさまにお渡しいたします。
藤田満
在所
この度は第23回「写真の会賞」を写真集「在所」に授与下さり、有難うござ います。日頃写真展をみて歩き、若い多くの写真家の気鋭な仕事にぶつかる度に、時世の変わっていく勢いを感じてきました。そう思うと、い まなぜ自分の写真が受賞なのかと戸惑い、さらに気恥ずかしさが加わります。
「在所」は田舎をめぐる一人旅のなかから生じました。 はじめは明快な意図もなく淡々と写し歩くうちに止められなくなり、次第に埒の内と外に分けられて、このような形になりました。
〈在所〉という言葉が日常の会話などに使われなくなり、その意味も曖昧になりつつありますが、在所は生きています。地方・地方のどこに でも風土に根ざした生活の、嘘ではない風景をじっと湛えています。
とは言え、写真は風景をありのままに写す筈はなく、片目のレンズの瞳孔を細めて見せるパンフォーカスの風景は、本当ように見えて本当で はない。その嘘っぽいところが少し気に入って続けています。
このような私的な作業が「写真の会」の会員方の目にとまり、支持を頂きましたこと、とりわけ「写真の会」であるからして嬉しさを感じて おります。
文末ですが、この美しい本を作って下さった株式会社冬青社の高橋国博氏と スタッフの皆様に改めて御礼申し上げます。
藤田満
百々俊二
大阪
前略。
西井一夫さま
楽土紀伊半島から15年になります。
同じ8×10カメラでの撮影ですが、少しは成長しましたか?
前者は車の移動で知らない土地、風土を知る作業でしたが、
「大阪」は地に足を付けて自分の歩幅で記憶をたよりにしつつ、
今を記録していく作業で、昭和の大阪を生きた私にとって必然の作業でした。
自分なりに写真を続けてきたことで写真の会賞をいただきとても光栄です。
本当にうれしいです。合掌。
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