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2009.11.02-11.08
須田一政
Suda Issei
4 CHOME, GINZA, TOKYO, 2008 - 2009
同じタイトルで銀座のスナップを作品を発表してからちょうど20年経つ。その作品は撮影がバブル期だったこともあって、今なお平成の中にありながら隔世の感がある。
しかし、この不況の只中でも、銀座という「育ちのいい街」は意外にたくましい。世界のブランドのオープンラッシュだけでなく、かつて参入をゆるさなかった量販店をも取り込み、格式に刺激というトッピングまで備えてしまった。
街は人間の欲望が産み育てる。銀座というステイタスが訪れる人々の上級志向を満たし、浦安のテーマパークとは異なる夢をかなえてくれるのである。
渋谷には渋谷の、浅草には浅草の顔があるように、銀座を行き交う人の顔がある。それはきっと夢=欲望の顔ではないかと私は思う。そして、その表情の動きの一片から個人個人のバックボーンが浮かび上がってくる。街が語りかけてくるモノは観察者が抱えきれないほどの重さを持っているのである。須田一政
須田一政トークショー開催 定員の為予約受付を終了しました。
会場 : Place M
日程: 11月7日(土)
時間 : 18:30開場 19:00開演 21:00まで
会費 : 1,000円 (ワンドリンク付き)
定員 : 60名(要予約)
須田一政 すだ・いっせい
1940年 東京生まれ
1962年 東京綜合写真専門学校卒業
1967-70年 演劇実験室 天井桟敷(寺山修司主宰) 専属カメラマン
1971年 フリーとなる
1976年 「風姿花伝」により日本写真協会新人賞受賞
1983年 写真展「物草拾遺」等により日本写真協会年度賞受賞
1985年 写真展「日常の断片」等により第一回東川賞受賞
1997年 写真集「人間の記憶」により第十六回土門拳賞受賞
東京綜合写真専門学校・東京造型大学講師を経て、現在、大阪芸術大学写真学科教授
日本写真家協会会員 千葉在住
ミニギャラリー Mini Gallery
同上