見つめることは見つめられること…… 5年間、一人の人を見つめてきた。 そしていつも自分自身が見つめられていることを感じていた。 誰かの人生を見つめることは刺激的であり、反面自分の生き様を見つめられることは、怖くてしかたがないことだ。しかし相手を見つめないと相手とコミュニケーションがはかれない。 つまり見つめることによって、見つめられる。これこそコミュニケーションである。 この作品は私自身のセルフポートレートなのである。 そしてこれが私にとっての写真の本質なのだ。 (杉原千賀子) 全紙サイズのモノクローム作品計22点を展示。 なお、本展にあわせ同題の私家版写真集(収録図版21点/オンデマンド印刷/限定300部/頒価1,000円)も刊行、写真展会場にて発売。 杉原千賀子 すぎはら・ちかこ 1981年、兵庫県生まれ。 2005年、武蔵野美術大学卒業。 2007年、武蔵野美術大学大学院造形研究科修了。 個展: 2003年 「めんそーれ」(大阪) グループ展: 2002年 「無添加」(武蔵野美術大学、東京) 2003年 「無添加その2」(武蔵野美術大学、東京) 2003年 「Organically Inorganically」(ギャラリー・シエスタ、東京) 2004年 「杉原千賀子×森岡真理子 vol.2」(ギャラリー・シエスタ、東京) 写真集: 『風光るとき』(私家版、2007年) |
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