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2016.1.11-1.17
野村次郎 Jiro Nomura
薄日
父が亡くなり、犬のミミももういない。
今回の写真はその前後に撮影した写真が多い。 静かな家が余計寂しくなった。
父の庭は主人を失くしてから、あれてしまった。母は、父の死があってから、忘れるように忙しくしいてる。茜ちゃんも、何か決心したように、疲れやすい体で、仕事を始めた。
家に人がいない日が多くなった。
誰かの帰りをじっと待つ。
待つことしかできないのだ。
待つことにも、疲れて、感覚がマヒしていく。漠然とした、疲れが、僕に何もさせないでいる。僕の写真は、水道の蛇口が閉まって、辛うじて、しずくが一滴、一滴こぼれ落ちていくように生まれる。
プロフィール
1972年 東京生まれ
2003年 silence PlaceM
2007年 ある日 新宿ニコンサロン
2009年 ビジュアルフォトアワード大賞受賞 遠い眼 ビジュアルアーツギャラリー
2011年 峠 PlaceM
2013年 峠 新宿ニコンサロン
写真集
2009年 遠い眼 ビジュアルアーツ
2012年 峠 PlaceM
ミニギャラリー Mini Gallery
同上
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